大規模な災害に被災すると、視覚障害者は晴眼者よりも更に困難な状況に陥る。見えづらいという障害の特殊性から、晴眼者向けの支援だけでは困難が解消されないことが多い。
令和6年能登半島地震後の視覚障害者支援に、日本盲人福祉委員会支援員として参加した際に直面した問題、視覚障害者の個人情報の取扱いについてご報告し、これを踏まえた埼玉県での取組みをご紹介する。
発災後急性期での視覚障害者支援は国や県には全く余裕がなく、視覚障害者支援は専門性の高い支援団体に頼らざるを得ない。この支援は、自助・共助・公助の中では公助に近い。自助や共助に該当する、あまり知られていない、平時のうちからの備えを共有したい。それは、実はロービジョンケアの一部でもあり、ロービジョン専門施設だけでなく、どんなクリニックでも行え、全職種がそれぞれの立場で関与できる。
本講演が長野県での防災対策と、視覚障害者支援に役立てば幸いである。