第58回長野県眼科フォーラム 特別講演

「山梨大学における新しい角膜移植」

山梨大学医学部附属病院 眼科 四條 泰陽

東京歯科大学市川総合病院での研修を通じて学んだ角膜移植の知見と、山梨大学医学部附属病院で新たに開始される角膜移植医療について講演する。山梨県および日本国内におけるアイバンクの献眼提供の現状と啓発活動の取り組みを概説し、諸外国との比較を通じてその課題と特徴を整理する。献眼提供数の不足に対する取り組みとして、山梨大学で2025年12月より開始した海外ドナー角膜を用いた移植の導入について報告する。さらに、DMEK、DSAEK などの内皮移植、および近年注目されている培養角膜内皮細胞注入療法(ビズノバ(R))について、文献および臨床成績を基に良好な術後成績と視機能回復について解説する。
眼表面疾患治療に関しては、同時期に導入された羊膜移植についても紹介し、参加医師に紹介を依頼したい角結膜疾患症例について案内する。最後に、これまで取り組んできた研究成果として、「角膜内皮細胞内 dark spots の臨床的特徴」および「非感染性角膜炎を鑑別する AI 診断モデルの開発」について報告する。