第242回長野県眼科医会集談会 特別講演

緑内障-薬物治療のわからん

広島大学眼科 木内良明

 いっぱい緑内障の薬があるけどどう使い分けるの?どうなっているのよ?と筋違いのおしかりを受けることもあります。
 近年、我が国における緑内障診療の進歩は薬物治療において顕著です。まず、ラタノプロストしかなかったプロスタグランジン関連治療薬にトラボプロスト、タフルプロスト、ビマトプロストが増えて4種類になりました。ラタノプロストの特許が切れて後発品が23種類も出てきました。選択肢が増えることは治療の幅が広がるので臨床家にとってありがたい話ですが、その使い分けが明らかにならないうちに合剤が出てきました。一体どうしたらよいのでしょうか。週刊こどもニュースでも教えてくれません。仕方ないのでいろいろ調べてみましたので報告したいと思います。